イラストで知る日本戦車 第13回 STA-1 / 伊能高史

STA-1
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日本の戦車にスポットを当てて、ご紹介をするイラストコラム 「イラストで知る日本戦車」 。第13回は戦後第1世代の主力戦車として開発された61式戦車の一次試作車として完成した「STA-1」を大迫力のイラストで伊能高史先生に描いて頂きました!

 


試作戦車 STA-1

車両の解説

第二次世界大戦に敗北した日本では、一時的に軍隊の保有が禁じられたが、東西冷戦の高まりもあり、1954年の陸上自衛隊が創隊されてから再軍備が本格化した。この年には長らく停滞していた日本独自の戦車開発も再開している。

最初の開発計画では、重量25トン、主砲口径90mmで強力なエンジンを持ち、接地圧が小さな戦車が求められた。
当時の諸外国の一線級戦車と比べて重量がかなり抑えられているのは、日本の道路インフラが貧弱であったことと、水田を疾駆するにはこの辺の重量が限界であると考えられたからだ。

しかし似たような国土が戦場となった朝鮮戦争では、40トン超のM26パーシング重戦車がさほど問題もなく運用できている。
また山がちな日本を想定した戦場で90mm砲を安定射撃するには最低でも30トンは必要ということになり、それならばいっそのこと当時の鉄道輸送能力の限界まで引き上げようということになり、要求は35トンになっている。

「ST」と呼ばれた試作戦車開発計画では、二つの制約があった。被発見率を下げるために車高を可能な限り低く抑えることと、鉄道の規格にあわせて車幅を3m以下とすることだ。
車高については2.2mが可能との試算を得たが、バックアップ用に2.5mの試作車両も求められ、前者がSTA-1、後者がSTA-2として開発されることになった。

双方とも砲塔は共通であったが、STA-1は車高を制限したぶん、車体が長くなってしまい機動力が低下し、主砲俯角が-7度しか取れなかった。車高が低いアドバンテージは、STA-2が俯角で-10度を確保したことで失われている。
しかも小柄な日本人にとってさえ戦闘室が狭過ぎて、作業に支障をきたすほどであったという。
結果、STA-1は試作評価に敗れてしまった。

ちなみにST開発と並行して、アメリカから技術参考用に供与された90mm M3戦車砲をベースに、日本製鋼所で独自に90mmライフル砲が開発されている。

また試作時には本命の三菱重工製12HM20WT空冷ディーゼルの開発が完了していなかったので、最初は船舶発電用のDL10T水冷ディーゼルを搭載している。WoTSTA-1には、このようなST開発時の技術的試行錯誤が凝縮されているのである。

解説文:ウォーゲーミングジャパン ミリタリーアドバイザー 宮永忠将 / Phalanx

 ミリタリーアドバイザー 宮永忠将 / Phalanx の活動は Facebook ページでも配信中!

 

伊能高史先生のコメント

最近恐ろしい勢いで負け続けています...。勝率を上げてゲームを終える、なんてことが随分前からなくなりました。
手持ちの車両の星を消化するころには勝率が0.1%下がっている、なんて有様です。何をどう足掻いても勝てません。

こんな時、僕は周りに他のプレイヤーがいないことをいいことに大変口汚くなります。音声チャットをしながら一緒に遊んでくれている友人たちも、さぞ閉口していることでしょう。閉鎖空間での典型的な内弁慶、車の運転をさせてはいけないタイプの人間です。
きっと戦場での「指揮下につきたくない上官ランキング」に上位に食い込む人材でもあるでしょう。
これでは勝てる試合も落としてしまいます。何より楽しくありません。

なのでちょっと荒れ気味な心境かな、と思った時は自分を落ち着かせるため日本戦車に乗ることにしています。

日本車両はみなさんご存知の通り、どれもたいへん薄い装甲をしています。3発砲撃を受けて耐えてくれれば御の字といったところです。間違っても最前線で姿を晒すような真似はしてはいけません。
赤子をあやすかのような、デリケートな扱いを要求されるのです。

「単独での無謀な突撃など極めてナンセンス。後方から、優れた貫通力を駆使して仲間を助けるのです。
あなたも一人の日本人として、仲間と足並みを揃えて勝利を掴みましょう。」

そうタンク神(?)から告げられているようではありませんか。
ウチの日本戦車の車長はナカタニ・シンさんといいます。彼の報告は激戦の中でもいつだって冷静です。
そう、求められるのはクールさなのです。クールジャパンなのです。....まあ結局負けるんですけど。(クール)

いかに多数対少数の構図を創るか、がこのゲームで勝つための一つの要素だと思うのですが、
そのための進退の見極めというのは大変難しいものですね。
実際の戦場で仲間や部下の命までが懸かっている状況の中、勝つために決断を下さなければならない指揮官というのは本当に大変だったのだろうな、としみじみ思う次第であります。

 


スクリーンショット

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