1. 開発者 Q&A: スターリンライン
戦車長の皆さん!
スターリンライン歴史博物館では、9 月 10 日 から 11 日にかけて戦車記念日 70 周年を祝する式典が開かれました。
この式典の様子は Wargaming 公式 Twitch チャンネルにて生中継が行われました。
公式生放送では、下記のトピックがピックアップされました:
- 伝説の名車輌 KV-1 の復元・発表の詳細
- Murazor 氏を招いての車輌バランス調整のディスカッション
- 今後の World of Tanks の展開について
今回は上記のトピックを中心に、生放送でディスカッションされた内容をお届けします。
プロジェクトマネージャー Aleksandr Bobko の Q & A
Alexander さん、この KV-1 のように Wargaming が初めて復元に協力した車輌は、今回が初めてではありませんよね?
はい、車輌の復元は今回が初めてではありません。過去には同じく、ここスターリンラインで T-34-76 復元しました。我々はこれら以外にも様々なプロジェクトに取り込んでいます。弊社に所属する専門家は世界中の博物館やレストア専門家と協力し、様々なものを復元しています。中でも、以前復元した T-34-76 は特別なケースであり、ほぼ当時そのままの装備が搭載されています。
2014 年、我々はクビンカ戦車博物館との協力の下、ドン川の底から KV-1 を引き上げることに成功しました。しかし、この引き上げ作業ではサスペンションの一部と砲塔以外を覗いたパーツしか回収することができないなど、作業は困難を極めました。一方、今回は砲塔もほぼ完全な状態のまま回収することが出来ました!サスペンションは ISU-152 から流用し、その他多くの部分は一から作り直す必要がありました。今回行ったリエナクトメントは、復元した KV-1 初のお披露目となります。会場ではなんとカップルがプロポーズするなどのハプニングもあったそうです!
今まで取り組んだプロジェクト、また今後取り組むプロジェクトはどれでしょう?
これらプロジェクトの主な目標は失われた車輌を博物館との協力のもと、発見・復元するという点にあります。以前はスターリンラインの専門家と共に SU-100 を復元しています。今回のリエナクトメントにも搭乗しています。
戦車実用化 100 周年記念も目前に迫りました。何か詳細をお答えいただけますか?
1916年9月15日、第一次世界大戦にてイギリスの Mark I 戦車が初めて実戦投入されました。9月15日、我々はこの Mark I を実際に動かすという予定があります。近日この車輌の パノラマビデオツアー を公開しています。是非ご覧ください。
プレイヤーが車輌復元プロジェクトに参加することはできますか?
これまでそのようなオファーをプレイヤーから受けたことや我々からプレイヤーを招待したケースが存在しています。
今後もこのようなプロジェクトは行われますか?
今後もこのような特別プロジェクトは公式ポータルや SMS を通じて発表致します。現在、戦車百周年を記念する特別 VR アプリ Tank 100 や、 Mark I が登場する特別モードなどが行われる予定です。
Alexandr さん、復元した車輌に乗ることはできましたか?
戦車はオモチャではありません。厳しい安全基準が設定されているので、残念ながら部外者がそう簡単に乗ることはできません。
スペシャルプロジェクトエキスパート Daniil Parashchyn の Q&A
キプロスで何をしているのですか?
私は現在キプロスではなく、ミンスクのオフィスに努めています。私はこれら2つのオフィスで行われているプロジェクトに参加しているほか、アップデートの内容準備やのレビュー、今後の予定などの手伝いを行っています。
キプロスは退屈ではないですか?
私は主にオフィス内でほとんど時間を使っています。外はとても暑いのであまり外にはでたくないですね。
ゲームデベロッパーになって、驚くようなことはありましたか?
特に驚くことはありませんでした。どのような問題も違う角度から見てみると、おもったより簡単に解決することができます。.
ミンスクでは Tanker’s Day のお祝いをしています。あちらでは何かしないのですか?
キプロスではそのようなお祭りは何もないので、ミンスクでこの日を過ごせて非常に良かったと思います。
あなたはサンドボックスとゲームバランスを担当しているのでしょうか?
そうです。サンドボックスは当初車輌クラスなど大規模な変更を試験的に行うためのサーバーとして作られました。プレイヤーにも納得がいく変更であって欲しいと考えたので、このサーバーを限定公開しました。
サンドボックステスト第一弾が終了しました。このテストでは、賛否両論がある変更点がありましたが、これについてコメントをお願いします。
このテストについては様々なご意見を頂いています。ネガティブな意見も多く届いたのですが、これは主に変更がかなり大きなものとなっていたので、一から覚え直す必要があったということに集約されていると思います。
第一弾テストはどのような結論に至ったといえますか?
プレイヤーの皆様は変化を求めています。しかし、必ずしもその方法までわかっているとは限りません。我々はその変更を我々なりに実装し、皆様のフィードバックを元に調整を加えようと考えています。
サンドボックスの次の目標とは何でしょう?
テスト中、プレイヤーの皆様からも好評を得られたコンテンツを選んでいる状況です。
WoT の開発メンバーとして働く上で、どのような印象をもちましたか?
我々が予定している変更点は今後のアップデートで登場します。しかし、詳細まではお答えできません。一つ言うとしたら、バージョン 9.16 では 112 のステータスが向上します。
最近プレミアム車輌の上方修正が見られましたが、通常車輌にも同じ動きは在るのでしょうか?
プレミアム車輌は技術ツリーから独立しているので、他の車輌より直しやすい印象でした。実際やるとなると、一両だけではなくツリーをまるごと治す方法を取りたいと思います。
ゲームを遊ぶ時間は有りますか?
あるにはありますが、ほんの少しに過ぎません。
アップデート 9.14 は好評でしたが、このまま続くでしょうか?
そうだといいですね、アップデート 9.16 では策敵システムが改修される予定です。これでよりプレイしやすくなると思います。
チーム間チャットが無効化されるらしいのですが、何故ですか?
チーム間チャットによるトラブルに巻き込まれているということが全てのサーバーで散見されています。このような事態を防ぐため、機能に制限を加えさせていただきました。
ドイツ車輌 Skorpion を実装できたのはあなたのおかげですか?
そうですね。
スキル別マッチングや +/-1 Tier 差マッチングなどは行わないのですか?
スキル別マッチングではなく、それ用のゲームモードなどは必要になるかもしれません。
+/- 1 Tier 差マッチングは実装しませんが、マッチメイキングの改良は現在も進行中です。
Maxim Chuvalov プロジェクトマネージャーの Q&A
あなたのお仕事は?
全リージョンにおけるタイトルのプロモーションを行っています。よりこれを効果的に行えるように、開発チームと密に調整を行い、メディアやプレイヤーともイベントを通してコミュニケーションを取っています。
アップデート 9.14 、 9.15 は良いアップデートだと思いますか?
はい、これらのアップデートはプレイヤーから好評を得ることが出来たと思います。今後も開発方針を転換し、プレイヤーの意見をより多く方針で勧めていくつもりです。
9.16 公開テストについてお答えください。このアップデートで最も重要なトピックはずばり何でしょう?
策敵システムの改良だと思います。従来の策敵システムだと、実際に敵を発見してから描写するまで数秒を要しましたが、今回は遮蔽物から身を出した直後に描写されるようになります。
戦車護衛モードとは何でしょう?
戦車百周年を記念し、 Mark I が登場する特別なゲームモードのことです。
このモードでは、第一次世界大戦の戦場を舞台に戦車ではなく、装甲戦闘車輌を使ったいつもとは違うスピーディーな試合が行われます。片方のチームは Mark I を護衛し、敵陣地まで送り届ける必要があります。もう片方のチームは、爆薬を使用して戦車の進撃を食い止めます。またマップ中に砲の性能を大幅にアップさせる特別なドロップアイテムなどがスポーンします。このミッションには、専用の勲章は報酬、パーソナルミッションや専用ガレージが登場する予定です。
Gamescom では新たにスウェーデン技術ツリーが発表されました。こちらについて詳しくお聞かせください。
Gamescom で発表されたスウェーデン車輌は、主に自国の防衛を目的に開発されています。そのため、従来の車輌とは全く違う機能や技術が導入されています。スウェーデン Tier X 駆逐戦車には、車輌のサスペンションを稼働させて俯角を変えたり、バックするスピードが早かったり、一風変わった機能が備わっています。
スウェーデン車輌はいつごろ登場するのでしょう?
この国家は今年末の実装を予定しています。現在、駆逐戦車ルートと軽・中・重戦車の混合ルートが予定されています。専用の徽章や搭乗員ボイスももちろん登場する予定です。また、アップデート 9.16 ではツリーより一足先にスウェーデンプレミアム車輌がデビューを果たします。
STB-1 にも同様の機能がありました。本車輌にも実装されますか?
まずはこのシステムを試してみる必要があります。プレイヤーから好評だった場合、STB-1 にも実装するでしょう。
サンドボックステスト第二弾について何か予定はありますか?
第二弾も現在誠意準備中です。詳細は後日発表します。
マッチメイカーにどのような変更を加える予定でしょうか?
現在新型のマッチメイカーのテストをおこなっています。実装されるタイミングはまだお答えできませんが、この新システムではよりバランスの取れた試合を実現できるように調整が図られています。
プレミアム車輌が弱体化されることはあるのでしょうか? Skorpion が弱くなるのではないかと心配されています。
プレミアム車輌に下方修正は行われる予定はありません。