2020年の展望:モスクワイベントからの最新情報

今年の12月、Wargamingのイベントがモスクワで開催され、熱心なファンや熟練プレイヤーたちが一同に集まりました。当日イベントに参加した人たちには、会場で『World of Tanks』の今後の予定についてすでにお知らせしました。世界の各国にいるWargamingプレイヤーの皆さんに、改めて2020年の予定に関する最新情報をお知らせします。
Roll Out!

内容

『World of Tanks』10周年

来年は『World of Tanks』が10周年を迎えます。10周年という記念すべき年であるだけでなく、ゲーム業界のプロジェクトとしては実に貫禄たっぷりといった年齢です……そのような年ですからプレイヤーのみなさんと一緒に10周年を盛大に祝いたいと考えています。そして現在はそのお祝いのコンセプトに取り組んでいます。

10周年記念イベントは2020年の春にキックオフし、複数のステージ構成で進行します。

  • 各ステージはそれぞれ、『World of Tanks』の節目となったイベントやモード、出来事などをテーマにしています。プレイヤーの皆さんと一緒に記憶を辿りながら10周年を祝いたいと考えています。もちろん豪華報酬や新車輌、魅力的なイベントの数々が用意されていますので、盛大にこの記念すべき年を祝いましょう!
  • 最終ステージでは、大規模な「Tank Festival 」も開催予定です。

搭乗員2.0

2020年は搭乗員システムを根本的に刷新します。これまで何年間も搭乗員の基本的なコンセプトは変更せずに、若干のアップデートや機能の追加(搭乗員スキン、搭乗員教本)にとどめてきました。『World of Tanks』自体は常に変化し続けてきた中で、「搭乗員」のコンセプトだけが取り残されていました。いまこそ「搭乗員」のシステムを見直す時です。

そこで2020年は、搭乗員2.0を導入します。これまでは、各搭乗員に特定の職能が割り振られていました。その制度を廃止します。搭乗員2.0では、ひとりの車長がすべての職能を兼任するようになります。そして車長数名でユニットを編成します。ユニットにすることで、他の車輌への移し替えが簡単になるという利点があります。

また、パークスキルの仕組みを根本的に再構築します。利用可能なパークが25個に増え、それに伴って搭乗員の訓練の仕組みも変更します。具体的には次の機能を実装する予定です:

  • 車長スキルを育成する方向が選択できる
  • 各車輌用に、ゲームプレイのスタイルに応じて複数の搭乗員構成を作成できる。搭乗員構成は戦闘時のパフォーマンスに影響します

「搭乗員2.0」が導入以降は、全搭乗員の取得EXPを、新搭乗員の訓練に充てることが可能になります。これにより、新搭乗員をすぐに戦闘に配備することが可能になります! 

複雑に聞こえるかもしれませんが、「搭乗員」の新メカニズムについては段階的に導入していきますので、徐々に新しいメカニズムに慣れていくいことが可能です。これまでの進捗や努力が失われるようなことはありませんので、ご安心ください! 全ての変更は現在も鋭意開発中ですので、最新情報にご期待ください。

拡張パーツの調整

「搭乗員」メカニズムの改修は、他のメカニズムに大きな影響を与えます。たとえば、拡張パーツです。この「拡張パーツ」についても、これまで大幅な見直しは行ってきませんでした。

現在、ほとんどの車輌で拡張パーツが使えるようになっています。拡張パーツの種類は数多くありますが、人気があるものもあれば、ほぼ使用されないものもあります。また現在のゲームシステムではほとんど意味をなさないものもあります。そこで既存の拡張パーツの特性を変更し、車輌タイプに特化した新・拡張パーツを追加する予定です。また、拡張パーツのバラエティを増やし、プレイヤーのプレイスタイルにマッチした拡張パーツで車輌を強化できるようにしたいと考えています。

大規模バランス調整

今年は、複数のサンドボックス・テストを実施し、検討中の変更について直接体験していただけるようにしました。自走砲の調整に関する最新の試験も終了し、次の段階に進む準備ができました。

これらの試験結果はゲーム内の重要な要素に直接影響します。ですのでこれらの変更は「大規模バランス調整」の一環として、大型パッチで実装する予定です。

この「大規模バランス調整」2つの主要なアップデートに分かれており、特性値やバランスパラメーターのみならず、関連する機能やゲーム内の要素にも影響します。

アップデート第1部に盛り込まれるバランス調整の内容は、みなさんの協力を得て、今年の夏から4回のサンドボックスを通して入念に試験を重ねた特性値やダメージ量に対するバランス調整です。以下は、主要な変更点の要約です:

  1.     低Tier車輌のHPの調整
  2.     全砲弾種のバランス調整、ならびに関連する車輌の耐久性についての調整
  3.     榴弾(HE)によるダメージの仕組みについての変更
  4.     自走砲とその砲弾についてのバランス再調整

サンドボックスの次のラウンドでは、この「大規模バランス調整」第2部で実装を予定している内容に注力したいと考えています。

今後のサンドボックステスト

以下のテストを予定しています:

  • 戦績の表示の改善:皆さんが『World of Tanks』プレイを通して獲得した戦績を、もう少し見やすく、使いやすくしたいと考えています。そこで、現在までのプレイの全ての戦闘結果はそのままに、もう少し使いやすくなるように更新することにしました。同時に、「現在」のステータスを一定期間表示する新しいセクションを導入したいと考えています。これにより、調整後の数値でのパフォーマンスを評価することができます。
  • パーソナルミッションの調整:HP量の調整および各種砲弾のダメージ値の変更は、パーソナルミッションにも大きく影響します。そのため、現在のパーソナルミッションの難易度が変わらないように、達成条件を調整します。
  • ゲーム内エコノミーの調整:戦闘で得られるクレジットやEXPの現在値や合計取得量に影響がないように、報酬の計算式を変更します。戦闘ではこれまでと同じ量の報酬が得られます。
  • 車輌研究ルートの改訂ほぼ全国家の技術ツリー上でTier IからTier IVに位置する車輌の構成を更新する予定です。技術ツリー内の低Tierの車輌の数を減らし、研究するルートを簡単に切り替えられるようにします。例えば、中戦車から重戦車に従来よりも簡単に切り替えて研究を進められるようにします。これらの低Tier車輌はゲーム内に残りますが、研究の対象ではなくなります。

来年も、複数のサンドボックステストをローンチする予定です。第1弾は2020年の初頭を予定しています。これらの変更の早期実装を目指しているため、テスト結果が良好であれば、来年の第一四半期にリリースする予定です。

これらの変更点は『World of Tanks』のゲームバランス全体に大きな影響を及ぼします。ぜひ、多くの皆さまにテストに参加いただき、ご意見とご感想をお寄せいただきたいと考えています。『World of Tanks』を皆さまの望む方向に変化させるためには、皆さまからのフィードバックは非常に重要です。サンドボックステストへのご参加、およびご意見・ご感想をお寄せくださいますよう何卒よろしくお願いいたします。

皆さまから頂戴したフィードバックはすべて拝見させていただいております。「大規模バランス調整」中は、サンドボックステストに参加された方のご意見を特に重点的に拝見させていただきます。サンドボックステストに関する皆さまのご意見が、ゲームの今後の開発や成長を左右します。開発側が理想だと考えていることと、皆さまが望んでいることのギャップを埋めるためにも、ぜひテストにご参加いただき、調整内容を評価ください。2020年のサンドボックステストのご参加およびフィードバックを心よりお待ちしております。

フロントライン + スチールハンター 

今年はフロントラインモードがランダム戦に代わる選択肢として活躍しました。『World of Tanks』で最も壮大なこのモードを、より多くの皆さんに楽しんでいただきたいと考えていましたので、より幅広いユーザー層の皆さんに楽しんでいただけたことを本当に嬉しく思っています。ただ、「フロントライン」についてのご意見やフィードバックを多数いただいたことも事実です。いただいたご意見を真摯に受け止め、今後の発展に活かしてまいります。

今年は『World of Tanks』初のバトルロイヤルモード「STEEL HUNTER」をリリースし、大反響をいただきました。同イベントについて、とても楽しかったとのご意見も頂戴しましたが、戦闘内の進行システムについて改善を求めるお声もいただきました。

そこで、2020年の後半に、刷新された進行システムを搭載した「STEEL HUNTER」モードを復活させることにしました。次回開催時は、皆さまに存分にプレイしていただけるように開催期間を長めに取る予定です。さらに、この刷新版進行システムは、2020年の前半にリリース予定の改修版フロントラインに組み込む予定です。つまり、これら人気モード2つに共通の進行システムが導入されることで、それぞれのモードで獲得できる報酬に加え、追加の報酬を獲得できるようになります!

「STEEL HUNTER」には独特な雰囲気が漂う新マップと、ユニークな新車輌も追加します。新車輌にはそれぞれ独特のアップグレード・ルートと、独自の戦闘能力があり、プレイスタイルも異なります。他にも新しい変更点が登場予定ですので最新情報をお見逃しなく!

ブロガーバトル

2020年の初頭には、『World of Tanks』CISとヨーロッパ地域でブロガーバトルが開催されます。CISとEU地域のコミュニティコントリビューターによるエキサイティングな対戦です。アジアと北アメリカ地域では春節を祝うスペシャルイベントを企画しています。もちろん報酬もたっぷりご用意しました!

詳細は来年公開予定です! お楽しみに!

PvEイベント

2020年には、歴史的なテーマを持つ特別なPvEイベントを開催します。これはもちろん、今年の夏にローンチした「ホームフロント」の延長線上にあり、同イベントの最良のゲームプレイを引き継ぎつつ、たくさんのアップグレードや改良を施したものになります。

前回は防衛戦――今回は――ついに反撃の狼煙が上がりました! 押し寄せる敵の大群を薙ぎ払うのではなく、今回は、攻撃側に転じ、素早い攻撃動作を繰り返しながら、敵の領土を征服していきます! この熾烈な戦いは、いくつかの他の場所に加え、特別な「ベルリン」マップ上で繰り広げられます。食糧と修理キットを準備しましょう――今回の戦闘も激しくなりそうです!

戦車遠征

来年は、進行ベースの長期間イベント「戦車遠征」の実装を予定しています。「戦車遠征」に参加するには、ランダム戦をプレイして進行ポイントを獲得するだけです。進行ポイントを獲得すると、戦車遠征レベルが自動的にアップします。各ランダム戦で獲得できる進行ポイントの量は、ランダム戦のチーム内取得EXPの順位で決まります。新たなレベルに達するごとに、貴重なゲーム内アイテムが付与されます。戦車遠征レベルは多数あり、それぞれのレベルに達するごとに素敵な報酬がもらえます。

さらに、特別かつ新たな標準拡張パーツ「バウンティ」も獲得できます。「バウンティ」の特性は改良型拡張パーツのレベルまで向上でき、標準拡張パーツのように、ゴールド(ボンズではなく)を使用して車輌から取り外せます。

ところで、「戦車遠征」の進行は上限レベルに到達しても終了しません。メインの進行が完了した後は、追加の褒賞を獲得できる新しい「遠征」の始まりです。また、メインの進行が最終レベルに到達すると、現在の戦車遠征レベルを表示したバッジが授与されます。一目置かれるべき実力を持っていることを他のプレイヤーに示す名誉ある印です

「戦車遠征」はいつものランダム戦に変化を与え、嬉しいトロフィーの獲得にもつながります。「戦車遠征」の詳細は近日中に公開予定です! お楽しみに!

新車輌  

『World of Tanks』に優秀な新車輌や新たなルートの追加は、常に課題として考えています。その主な目的は、プレイヤーのみなさんにとって新鮮でダイナミックなゲームプレイを提供することです。

2020年は少なくとも、異なる国の2つのルートを新設する予定です。ひとつは、おそらくイタリア重戦車のルートになります。

現在、最適な車輌のリストを眺めながら、参考資料や設計図に目を通し、歴史家の知恵を拝借しながら鋭意検討中です。新ルートの構成はまだ完成していませんが、追加されるイタリアの重戦車は、まず間違いなくこれまで脅威的な中戦車たちが築き上げてきた伝統を受け継いで、おなじみの火力性能を持つことになるでしょう。

「珠江」マップ

新しいマップは、新しい戦術を試し、新しい戦闘の仕組みを体験する良い機会です。来年は新たにふたつのマップを実装する予定です。そのうちのひとつは珠江マップです。『World of Tanks』を長くプレイしている皆さんには懐かしいマップですね。初期のアップデートで登場したアジアをモチーフにした壮大なマップです。このマップの再登場を期待する声にお応えして、2020年に復活実装します。既に大幅な改修は終えており、あとは実装を待つばかりとなりました。

新たな「珠江」マップは美麗なHDグラフィックで制作され、このマップ特有の特徴は残しつつも、ランダム戦のマップとして再び活躍できるように改修しました。マップの設定から刷新されてますので、ゲームプレイもまた一から練り直さなければなりません。「珠江」の背景設定も変わり、今回は熱帯の地帯として登場します。『World of Tanks』のベテランには馴染み深いアジアのテイストも盛り込まれています。       

もうひとつの新マップ「ベルリン」は完全新作です。詳細はすべて後日発表になりますので、どうぞご期待ください!

本年も『World of Tanks』をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。開発・運営一同、皆さまと1年間ともに過ごせたことに心から感謝申し上げます。
2020年も『World of Tanks』を何卒よろしくお願い申し上げます。
新年が皆さまにとってよい年になりますように、心からお祈り申し上げます。

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