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週刊ヴィクトリヤ日記 Vol.13 『戦車の特徴を知ろう!重戦車編』

 

戦場の攻撃の要!重戦車の特徴とは?


連載第13回となる今回は、『World of Tanks』に登場する「軽戦車」「中戦車」「重戦車」「駆逐戦車」「自走砲」の5種類のカテゴリーの戦車の中で、分厚い装甲と強力な砲を持ち、攻撃の要として活躍する「重戦車」の特徴について解説します!

重戦車ってどんな戦車?

第07回の 『戦車の特徴を知ろう!中戦車編』 でもご説明したとおり、『World of Tanks』に登場する戦車のカテゴリーは大きく分けて、軽戦車、中戦車、重戦車の3つに別れ、その他に少し特殊なカテゴリーとして駆逐戦車と自走砲という車種が登場します。今回はその中から「重戦車」をピックアップしていきましょう。

「重戦車」はゲームに登場する5つのカテゴリーの車輌の中でも最も戦車らしい戦車と言えます。大抵の重戦車はやや動きが鈍重ではありますが、強固で分厚い装甲と強力な砲を持ち、チーム内でも攻撃の中核となって様々な役割をこなすことができます。 装甲を活かして味方の壁となったり、攻撃では率先して前衛をこなしたりと、チームの中でも頼もしい存在である「重戦車」ですが、無敵というわけではありません。

重戦車に求められる役割って?

重戦車のプレイスタイルは色々ありますが、覚えておくと良い大まかな役割があります。重戦車の長所や短所、求められる役割を知り、上手く使いこなしていきましょう!

攻撃の要!前衛での攻撃役

重戦車の分厚い装甲と強力な砲を活かして、味方チームの攻撃の先陣を切って進んでいきましょう!この役割を担う場合は、正面装甲が厚い車輌を使うことがオススメです。 チームの仲間に側面を守ってもらい、 敵の最前線を突破し大ダメージを与えていきましょう! いくら重戦車でも複数の敵車輌から一斉に攻撃を受けたり、側面に回り込まれてしまうとあっという間にやられてしまうこともしばしば。必ず複数台の味方戦車と連携し、お互いの側面を守りながら攻めていきましょう。 また重戦車は足が遅い場合がほとんど。一度移動ルートを決めたあとにマップの反対側のカバーに回ることは難しいです。戦況を見ながら適切な進行ルートを決めましょう!

心強い味方の盾!防衛役

重戦車には味方チームの盾としての防衛の役割も求められます。この役割は前面装甲や砲塔の装甲が厚く、移動速度が遅めの車輌が向いています。厚い装甲と強力な砲を武器に、マップ上の防衛に有利なポイントを押さえ、敵の攻撃ルートをブロックします。 ハルダウンして比較的装甲が薄い車体部分を隠したり、昼飯の角度や障害物を上手く利用することで、敵戦車は安易に前に進むことが難しくなります。 敵戦車を食い止めて時間を稼いでいる間に、他の味方には有利なポジションに移動してもらい敵戦車を撃破していきましょう!

◯ ハルダウンって?

いくら重戦車と言えど全ての装甲が固く分厚いわけではなく、攻撃を受けやすい車体正面の装甲は分厚く、それ以外の場所は比較的装甲が薄い場合がほとんどです。

ハルダウンとはマップの地形を活かして車体の弱点箇所を隠す防御テクニックの一つで、斜面や障害物を利用して画像のように装甲が分厚い砲塔の正面のみを相手に出して攻撃する方法です。相手側から見ると装甲が分厚い砲塔正面しか見えず、攻撃が非常にやりにくい状況を作ることができます。

上手くハルダウンしている相手はこんな風に見えます。この状態だと装甲が厚い部分しか攻撃が出来ないため撃破は困難です。

ハルダウンは砲塔正面の装甲が分厚く、主砲の俯角(砲を下向きに向けれる角度)が大きく取れる車輌では特に有効なテクニックです。重戦車乗りの皆さんはマップ内のハルダウンがしやすいポイントを予め押さえておくことも重要ですよ!

ただし以下の点は要注意!自分が知っているということは、当然相手も知っているということです。
上手くハルダウンできるポジションだからと一箇所に留まりすぎると、そのポイントを迂回されたり、重戦車の天敵とも言える自走砲からの攻撃を受けたりすることがあるの気をつけましょう。特に自走砲の砲弾は大きな弧を描いて上空から来るので、ハルダウンをした状態でも防ぐことはできません。
同じ場所に留まり続ける重戦車は自走砲から見た場合は格好の標的です。一箇所にこだわりすぎず、状況に応じて防御するポイントを変更したりしましょう!

◯ 昼飯の角度って…?

第06回の 『戦車の矛と盾。砲弾と装甲について』 でも少しお話しましたが、World of Tanksのゲームシステムではそれぞれの砲や砲弾が貫通できる装甲の厚さなどが細かく設定されていてガレージ画面で確認することができます。ゲーム内で主に使用される徹甲弾(AP)は運動エネルギーを利用して装甲を貫通する砲弾ですが、傾斜した装甲に徹甲弾が当たった場合、運動エネルギーが分散され砲弾を逸らして弾くことができます。これが「避弾経始」と呼ばれるメカニズムです。

100mmの装甲は110mmの貫通力がある徹甲弾で正面から撃たれた場合貫通してしまいますが、45度角度をつけると正面からの見かけ上の装甲厚は約141mmになります。 同じ装甲なのに角度をつけるだけで防御力を向上させることができ、さらに装甲を傾斜させることで徹甲弾の運動エネルギーを分散させ、砲弾を弾きやすい状態をつくることが「昼飯の角度」と言われるテクニックです。

余談ですが、このテクニックは本物のティーガー戦車の乗員向けに配られていたマニュアル「ティーガーフィーベル」内でも紹介されており、搭乗員が簡単に覚えられるよう時計の11時と1時の角度に見立てて「昼飯の角度」という呼ばれ方になりました。
お昼というと12時のイメージがありますが、ドイツの方は11時と1時がお昼の時間なんでしょうか…?
 

重戦車を使う上でのワンポイントアドバイス!

  • 自分の車輌の性能を知りましょう!砲のリロード時間や貫通力、装甲の厚さなどを熟知しておけば、どういった場面では前に出ても安全か、どういった相手なら勝ち目があるかを正しく判断することができます。
  • 重戦車は基本的に頑丈ですが動きは遅め。足が遅い重戦車にとって自走砲は天敵。特に狙われやすいので、敵自走砲の射線を意識して位置取りは気をつけましょう。
  • 敵戦車と撃ち合う際は、ハルダウンや昼飯の角度といった防御テクニックを駆使しましょう。これらを活かした重戦車の撃破は困難で相手チームにとっては非常に厄介な相手です。
  • どんな戦車にも長所や短所、車輌ごとの個性があります。色んな重戦車を扱ってみて、自分がお気に入りの戦車の長所や短所を知ることも上達への一歩です。自分のプレイスタイルに最もあった車輌を探してみましょう!

『昼飯の角度』 を意識しつつ、車体正面を障害物でしっかり隠す!これだけでも生存率が大きく変わってきます!


今回はゲームに登場する5つの車種の中から「重戦車」にフォーカスして紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか? 重戦車はチームの攻撃と防御の要。相手の攻撃を分厚い装甲で弾きながら、強力な一撃で撃破!そんなプレイをしてみたいあなたにオススメな車輌です。 重戦車の長所と短所をしっかり押さえて最前線で活躍しましょう!

それでは次回もお楽しみに!良い週末をお過ごしください♪

(コラム記事: ヴィクトリヤ 挿絵イラスト: しばふ)


4コマヴィクトリヤ日記 第13話 「重戦車愛…です?」

 

連載コラム「ヴィクトリヤ日記」は毎週金曜日に公開予定です。 次回もお楽しみに!(漫画: kirusu)

 


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登場キャラクター

ヴィクトリヤ

Wargaming.netの新人社員。Communityチーム所属。ベラルーシ出身。
しばしば先輩たちに振り回されている。不憫。
好きな重戦車はソ連ツリーのTier8重戦車「IS-3」。


ラビ様

ヴィクトリヤが入社したWargaming.net のとあるオフィスの社長(代理)。
見た目は完全にお子ちゃまだが偉い人。好きな重戦車はドイツツリーTier10の「E100」。理由はでっかい!カッコいい!強い!から。


ミズキ

ヴィクトリヤの先輩社員。Community チーム所属
ヴィクトリヤのことは勝手につけた愛称の「ヴィッキー」と呼んで可愛がっている。
面倒見は良い。好きな重戦車は「TOG II*」。


クルイロ

Wargaming.net の社員。Quality Assurance チーム所属。
ロシア出身。オフィスの奥にある部屋で黙々とテストプレイをしている。
好きな重戦車は「強いてあげるならソ連ツリーTier9のST-I…?」とのこと。


ツノダ

Wargaming.net の社員。Community チーム所属。
オフィス内のでっかい代表。色々でっかい。特に重戦車が大好き。
好きな重戦車は「どれか一つを選べなんてとんでもない!」だそうで…。


  • ヴィクトリヤ キャラクターデザイン&挿絵イラスト :  しばふ
  • 漫画 & イラスト:  kirusu

 

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